激震が走ったあと、思ったこと
午後1時ちょっと前、臨時ニュースのテロップで流れた安倍首相退陣で今日は
一日大揺れ。
論評はもちろんメディアに任せるとして、ボクが感じた印象を書きたい。
12月16日のブログ、『最近どうも気になる。。。』で以下のことを書いた。
12月は安倍首相誕生から3ヶ月後である。
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防衛庁の省昇格および昨日成立した改正教育基本法いずれも、新聞が書いて
いる通り、安倍首相自らの掲げる『戦後体制からの脱却』を目指したものである。
ただ、『誰もできなかったことを成し遂げ、歴史に名を残す宰相になる』という
首相の野心がどうも見え隠れする。
それとともに、『大企業優遇の減税ばらまき』、『無所属議員の復党』は、来年予定
されている参議院選挙、統一地方選挙で勝つため一辺倒の施策と言われている。
選挙に勝つことは、たしかに『歴史に名を残す宰相になる』ための必須条件である。
やっていることがわかりやすいと言えばわかりやすいが、あまりにも自ら (だけでは
なかろうが)の利に向けて、なりふり構わず動くトップにこの国の将来を託していいの
だろうかと、最近不安を感じる。
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上記に加えて、安倍晋三の人物像を自分なりに分析してみると、
※ 考え方がブレる。
人間だから仕方ないこととは言え、この1年を振り返ってみて、中心軸が
あまりにもブレた。前言を翻すことまではしなかったものの、以前しきりに
言っていたことが、いつの間にやらどこかに行ってしまっている。
小泉さんのやったことには功罪ありと言われているが、ブレはなかった。
※ 最近はやりの空気の読めないKY人間。
参議院選での敗北責任をとって辞めないで、何故、臨時国会の代表質問の
直前にすべてを投げ出すのか。
追い詰められることは誰がみても明らかなのに、続投を言い張った。
まったくのKY人間。
※ 発する言葉があまりにも軽い。
例えば、今日の記者会見を聞いて唖然とした。
参議院選敗北後、『政治に空白をつくることは許されない』と言い、非難を
もろともせず居座った。
今日の辞職で自らがどれだけ甚大な政治空白をつくったことか!
もちろん空白だけではない。どれほど深刻な政治の混迷、不安定を惹起した
ことか。
国会の機能停止状態は、国民生活に大変な影響を及ぼす。
山積している問題は野ざらしにされ、時間だけが無為に過ぎていく。
不安定な政治は、当然経済にも国際関係にも甚大な影響を及ぼす。
もういいかげんにして欲しい!
本人もきっと、参議院選敗北直後に辞めておけばよかったと何度も思ったこと
だろう。辞めさえしておけば、こんな大混乱にはならなかった。
もっとも今夜は本人はホッとして、吹っ切れたことであろうが。
12月の上記ブログにも書いたが、この国を託すに足る器量を備えていた人間とは
とても言いがたい。
まあ、このドタバタ劇で間違いなく二大政党化への道は一層拓けてきたので、
結果的には良しとすべきだとは思うが。
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