ふたつの会合
先日熱海に息子と一緒に訪ねてきてくれたオーストラリア人のアニタと一緒に、
下北沢にあるパソコン教室キュリオステーションの本部に社長の石川さんを訪ねた。
8月3日のブログ『30年来の知り合い来訪(1)』で書いたように、アニタは19年前に
日本で興した会社を他社に譲渡し、年末にシドニーに帰国することになっている。
帰国したあとアニタが日本とうまく連携を取りながらやれるビジネスを考えていく上で
海外経験とアイディア豊富な石川社長にぜひ一度会わせたく、昨日石川さんを訪ねた。
1時間近くお互いのやっていることを話し、意見交換した。先々何か東京とシドニーで
連携したビジネスがやれるかもしれないとの感触を参加した4人は持った。
この先はアニタが聞いた話をもとにオーストラリアの状況と可能性を色々調べる
ことになった。
石川さんとの話が終わったあと、アニタは会社に戻り、ボクは渋谷で昔の知り合いに
10年ぶりに会った。
イーエルダーという著名なNPOを創設し、現在理事長の鈴木 政孝さんである。
ボクは97年から3年間、通産省の外郭団体に出向し通産省と一緒に、当時はまだ
珍しいテーマであった、『ITを活用した高齢者の社会参加』を進めた。
鈴木さんはその団体にIBMから出向していたボクの前任者だった。
団体では3ヶ月間鈴木さんと一緒に仕事をした。
昨日お会いしたのはそれ以来であるから、ちょうど10年ぶりだった。
鈴木さんは定年退職後、同じテーマをずっと追い続け、そのためにNPO法人である
イーエルダーを立ち上げた。
イーエルダーは高齢者だけでなく障害者がITを活用し社会参加ができるよう色々な
仕事おこしを行っている事業型NPOである。
その活動はあちこちで注目されていて、鈴木さんはテレビ、新聞でしばしば取り上げ
られ、また、全国あちこちで講演活動をされている。
10年前の話はもちろんのこと、当時の共通の知り合いの話で盛り上がった。
それだけでなく、ボクがシニアITアドバイザ(SITA:サイタ)認定制度を富士通で
立ち上げたことから、鈴木さんと一緒に仕事をした以降ボクが知り合った人たちと
鈴木さんも交流があることがわかり、こちらも大いに盛り上がった。
鈴木さんが今一番力を入れているテーマは、
『NPOが変える、広げる。情報バリアフリーの世界』
情報弱者である高齢者・障害者が容易にアクセスできるホームページを
総務省・企業・NPOコンソーシアムが一体となって実現していこうとしている
プロジェクトである。
鈴木さんは今年67歳。
夢を形にしていこうとする熱い想い、馬力、エネルギー、行動力、説得力…
スゴイ人であることをあらためて感じた。
事務所で2時間、食事をしながら2時間、鈴木さんの熱い想いを聞きながら、
もうひとり参加した富士通の若い人を交え、3人で熱っぽく語り合いながら、
楽しい時間を過ごした。
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