映画『ハンニバル・ライジング』
タイトルを見て、何の映画かと思った人が多いのでは。
『羊たちの沈黙』という映画はご存知だろうか?
『羊たちの沈黙』は16年前1991年につくられたアメリカ映画で、この年のアカデミー賞
5部門を受賞した。
見終わったあと強烈な印象の残った映画で、今でもラストシーンを鮮明に覚えている。
原題は『The Silence of the Lambs』、羊たちの沈黙そのもの。内容からして、何故その
ような名前を付けたのだろうか。
天才精神科医でありながら社会病質者のハンニバル・レクター博士を主役にした映画で
『羊たちの沈黙』の10年後の01年に2作目の『ハンニバル』翌02年に『レッドドラゴン』
がつくられた。
3作ともレクター博士を演じるのは、アンソニー・ホプキンス。
『ハンニバル』も観たので、今回の『ハンニバル・ライジング』で3作観たことになる。
ライジングとは誕生の意で、レクター博士に秘められた謎解きが4作目『ハンニバル
ライジング』のポイント。
『羊たちの沈黙』の印象があまりにも強烈で『ハンニバル・ライジング』も同じように期待
したが、主役がレクター博士のイメージが染み付いたアンソニー・ポプキンスでなく
当然、若いアクターであったこともあり、期待したほどでもなかった。
16年かけて4作目が出たことになる。第1作の『羊たちの沈黙』が出来たとき既にこの
路線はつくられていたのであろう。
まさにアメリカ人がつくった、アメリカ人好みの映画という感じである。
それにしても、シニア料金千円で平日の午後、ポップコーンを食べながら映画を観る、
まさに、定年バンザイである。
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