週が明けて
先週1週間で約1500円、9%近く下げた日経平均株価は、週が明けた今日は
458円高で引けた。
米国が公定歩合を引き下げたことで、先週金曜日の米国株価が大幅反発したことを
受けての今日の国内株価の反発であり、当然の展開と言える。
ただ、常に慎重な動きをする国内投資家がこの程度のことで持続的な反発基調に
転換するような行動を取るとはとても思えない。
野村證券のセミナーで聞いたことがある。
『日本の投資家は常に悪い材料を探している』 極めて言いえて妙である。
しばらくは低調な株価基調が続くことは間違いない。
17日金曜日の終値は1万5200円。7月につけた最高値は1万8200円。
この3千円の下げ幅を取り戻せるとしても、取り戻すには、最低でも数ヶ月はかかる
のではなかろうか。
今日は1ドル=114円に戻したとは言え、17日に一時1ドル=111円台にまで
上昇した円相場が、株価上昇の足かせの1つになったことは間違いない。
7月には1ドルは120円を超えていたので、円・ドル為替もこの1ヶ月で10円以上
振れたことになる。
トヨタは1円円高ドル安になれば、年間営業利益が350億円減るとのことだ。
当たり前のことながら、米国に端を発した今回の株価騒動は一瞬のうちに世界中に
拡散した。
また、米国の低所得者向け住宅ローンショックをきっかっけにした信用不安は構造的
問題として世界中に連鎖した。住宅ローンの債権を証券化した金融商品を金融機関
とりわけファンドが世界中で扱っていて、金の巡り方は複雑に入り組んでいる。
振り返って自分のことを考えてみると、今回もまた株の基本は『利益確保』であるとの
教訓を得た。
『利益目標を定め、その目標に達したらとにかく売って利益を確保する。その金で先々
(今回のように)安くなったところでまた買う』
言うは易し。この単純なことができない。
『上がれば、もっと上がると思い売らない。上がった株が下がってくれば、今度こそ
上がったら必ず売ろうと思うが、再び上がってもまた売らない』
これを何度繰り返してきたことか。
この単純なことさえちゃんと出来れば、株は必ず勝てると確信するのだが。。。
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