浜 美枝さん(その2)
半年前の2月19日のブログに女優 浜 美枝さんのことを書いた。
その浜 美枝さんの講演会があると誘われ参加した。
浜 美枝さんと言っても、今の若い人は知らないのではないだろうか。
生まれは私と同じ年。かつてショーン・コネリー主演のジェームスボンド映画の一作、
『007は二度死ぬ』でボンドガールに抜擢されるなど数々の映画に出演した女優である。
浜さんは、40歳で女優活動を辞め、『自然の中で子供を育てたい』との思いから、箱根に
合掌造りの家を建て、今は農業問題や食の安全をライフワークとされている。
農政ジャーナリストとして農政アメニティ審議会委員、食アメニティを考える会会長など
審議会委員を歴任されている。
浜 美枝さんには、8年前に一度お会いしたことがある。
シニアとITの関わりをテーマにしたシンポジウムを箱根で開催したことがあり、そのとき
基調講演をお願いし、快く引き受けてくださった。
今回の講演会の演題は、『美しい日本の暮らし』
1時間半、まったく飽きさせることなく、興味のある話が次々に出てきた。
女優をきっぱり辞めた動機・いきさつ、全国の農村を回り出会った人たちから受けた
感激・感動、14歳のときに知った柳 宗悦氏主宰の日本民芸運動に深く魅了され、
以来ずっと傾倒していること、全国の廃屋農家12戸を買取・移設し箱根に建てた
お宅のこと、中学を卒業しバスガイドになり働いて得た経験、家族・家庭のこと・・・
ボンドガールはおろか女優時代の話はほとんど出ることなく、『美しい日本の暮らし』が
熱っぽく語られた。
女優のイメージをまったく感じさせない、確固たる信念を持ったすばらしい女性である
との印象をあらためて持ち、ますます浜 美枝ファンになった。
一度箱根のお宅を見せてもらいたいものだと思いはじめた。
最近のコメント