北陸の旅(6)
旅の4日目最終日もホテルの近郊を散策した。
金沢城公園を通り、先ず、石川県立伝統産業工芸館へ。
来場者はほとんどいなく、観ていたら館長らしき人がそばに来て、展示物ひとつひとつを
丁寧に説明して下さった。おかげでよく理解でき、大変ラッキーだった。
展示物は多岐に渡っていた。
加賀友禅、能登上布、九谷焼、輪島塗、山中漆器、茶の湯釜、金沢箔、和紙、桐工芸、
加賀象嵌、表具、竹細工、仏壇、太鼓、提灯、和傘・・・ よくもここまで広いジャンルを。
もともとは、前田利家公はじめ前田家の殿様がそれぞれの道の専門家を主に京都から
招聘し、金沢発で能登一帯に広めていったものである。ここでも前田利家公のすごさに
感じ入った。
工芸館のあと歩いて、ひがし茶屋街を訪ねた。江戸末期にできた遊郭街である。
地元のボランティの方に案内していただき、大変興味のある話をいろいろ聞いた。
左の写真は一番街と呼ばれる茶屋の中心街の入り口。ちゃんばら映画の舞台に
ぴったりの雰囲気の家並みである。
下の左の写真は格子窓。窓のさんが台形になっていて、中からは見えるが外から中は
見えない形になっている。
右の写真は茶屋街ができたときの全体の見取り図。この見取り図には大変興味を持ち
じっくり見た。左端に時計屋 与兵衛と書いてあるのを見て、200年近く前にも時計屋が
あったのかと一瞬びっくりしたが、時計屋という屋号だったのだろう。
右のような家を目にした。
まさに戦災に遭ってない街に残る家という
感じである。
このような建屋が多く残っていることが
金沢を一層魅力的な街にしている。
ホテルへ戻る帰り道、街中を走る、ふらっとバス
というどれだけ乗っても100円のバスに乗った。乗って金沢の中心街の位置関係が
よくわかった。金沢観光では、ふらっとバスはお勧めである。
バスを降り、白鳥路という緑がいっぱいの道を通ってホテルへ戻った。
途中見かけた右の写真は金沢の3文豪。左から室生犀星、泉鏡花、徳田秋声。
3人の作品名を思い出そうとしたが、思い出せなかった。
このあと、ホテルに戻りタクシーで金沢駅まで行き、バスで小松空港へ。
今回の3泊4日の旅は、歴史・文化・伝統工芸にたくさん触れることができたすばらしい
旅であった。
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