バレなきゃ。。。
最近、『バレなきゃいい』という事件が、どんどん表ざたになり、イヤになってくる。
直近では、東横インの二重図面の偽装工事。
建築確認がおりてからの改悪工事だから、ある面、耐震強度偽装以上にタチが悪い。
東横インの社長、あれは酷い! 開いた口がふさがらない。
誠実さはおろか、品位も見識も節操も何もない、儲け一辺倒の最低な人間に思える。
インタビューで不穏当な発言があったと、会社が謝罪していたが、とても謝罪するどころ
では済まされない、絶対に許せない発言をいとも簡単に軽々しくしていた。
東横インは既に全国に120あるそうだ。
以前たしかラジオで聞いたことがあるが、東横インという会社は、相続税対策で悩んでいる
全国各地の一等地に土地を持つ地主にアプローチし、「相続税を払う代わりにビジネス
ホテルを建てませんか」というトークで、地主に土地を拠出させ、地主に金を出させ、
地主の土地にビジネスホテルを自ら建て、その運営を引き受け、地主がかけた金を、
収益の一部から割賦で支払ってゆくとのビジネスモデルで商売をしている。
すべてが借り物で、運営だけを請け負う『土地建物賃借方式』で急速に伸びてきた
会社である。
このビジネスモデルの話を聞いたときは、スゴイと思ったが、徹底したえげつなさで業績を
伸ばしてきたのであろう。
それにしても、『バレなきゃあいい』という話が、最近どうしてこんなに多いのだろう。
もちろん最近だけではないだろうし、表ざたになったのはまったく氷山の一角で、潜在して
いる話は山のようにあるはずだ。
中でも、生命や財産や人の幸せを脅かすような、『バレなきゃいい』という話は、絶対に
許せない。
ついでに、最近のニュースで許せないと思うことは、決算の粉飾。
今まさにライブドア、しばらく前のカネボウ、西武グループ等々。
決算の粉飾もまた、『バレなきゃいい』で、潜在している話は、きっと山のようにある
ことだろう。
怒りを覚えるのは、粉飾と知りつつ、知らぬ存ぜぬを通す会計事務所と公認会計士の
態度と姿勢。
会計事務所の監査のやり方、監査する企業との癒着が問題になってきてはいるものの、
何故もっと素早く厳しくメスを入れ、適切な処置が取られないものかと不思議に思う。
ここにも政官財の腐った連鎖がきっとあるのだろうと、ついつい思ってしまう。
『バレなきゃいい』の意識の根源はすべて、社会モラルが地に落ちているためと思わざる
を得ない。
このような社会風潮が続けば、この国はどうなってゆくのだろう。
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