アメリカでの話ですが。。。
昨年まで勤めていた会社の仲間から、しばらく前に英語の論文が送られてきた。
論文の内容は、米国の大企業(ロッキード、ボーイング、AT&T、フォード等)で
調査した「退職年齢と寿命の相関関係」についてである。
米国の例ではあるが、共感するところが多く、内容を概略紹介する。
・退職する年齢で寿命は大きく違ってくる。
50歳で退職した人の平均寿命は86歳、55歳では83歳、60歳では77歳。
それに対し、65歳で退職した人の平均寿命は67歳。
60歳を超えると1年で平均寿命は2年づつ短くなっている。
60歳を超えての厳しい仕事は、精神・肉体両面で大きなストレスとなり、
重大な健康障害を引き起こし、その結果、退職後短期間で亡くなっている。
・早く辞めれば辞めるほど寿命は長くなる。
ただ、早期退職者(平均寿命が80歳以上の50歳代の退職者)は決して
ムダに毎日を過していない。彼らの多くはパートタイムで、
レジャーペースで、”some work”を続けている。興味と面白さがあり、
楽しみながら社会やコミュニティに貢献できる仕事を選ぶという贅沢を
享受している。
・かつては米国の年金は高年齢まで働く人たちに手厚かったが、今では早期
退職者に有利なものに変わってきている。結果、高年齢まで働いた人が
受け取る年金額は、かつての30%~50%減になってきている。
・55歳あるいはもっと早期に退職できるためのキャリアパスと金銭的な蓄えを
確保し、golden age of 80s(ゴールデンエイジの80歳代)に向けて、長い
ハッピーな退職生活が過ごせるようライフプランを立てることを勧める。
最近、堺屋太一氏が、以下の趣旨のことを何かで書いていたのを読んだ
ことがある。
「定年退職後、健康で、自分がやりたいこと・興味が持てることを見つける
ことができ、子供に遺すことなく蓄えを使えば、この先は、”黄金の10年”が
待っている」
米国の論文でも、golden age of 80s、想いはいずこも同じだと思った。
※ ご興味のある方は、原文「retirement_age_vs_lifespan.doc」をダウンロード
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