映画「ワルキューレ」
この映画も観たいと思っていた作品だった。(Goo評点78点)
舞台は、第二次世界大戦、ヒットラー制圧下のドイツ。
アフリカ戦線で左目を負傷したシュタウフェンベルク大佐は、“良心”と“忠誠心”の
葛藤に悩んだ末、祖国の平和のためにヒトラー暗殺を考えるようになる。やがて
画期的な暗殺計画≪ワルキューレ作戦≫を立案し、同志と着々と準備を進めていく。
そして、決行の1944年7月20日を迎えた。ヒトラーとその護衛たちを前に大佐たちは
計画を成功させられるのか…。
2時間ずっと緊迫した状況が続き、最後まで緊張の糸が途切れることのないドラマで
あった。
第二次世界大戦時に実際にあったヒトラー暗殺計画を題材に、トム・クルーズがその
計画の中心的人物であったシュタウフェンベルク大佐を演じた。
ヒトラーの独裁政権に屈する者と世界を変えようとする者、そして両者の裏で陰謀を
たくらむ者が、戦争の混乱の中で繰り広げる駆け引きが見事に描かれていた。
最初から最後まで緊迫状況が続き、ロマンスはおろか、登場した女性で記憶に残って
いるのは大佐の妻くらい。
当時、ヒットラー率いるドイツ軍は、連合国軍の猛攻で完全に窮地に追い込まれ、
このままヒットラーに委ねていれば、ドイツのみならず欧州全体が壊滅するとの強い
懸念が広がっていた。
そのような中、ヒットラー暗殺計画は何度も企てられた。ワルキューレ作戦は最後の
試みであったそうだ。作戦決行後、関わった200名は処刑。
9ヶ月後、ベルリンは崩壊、ヒットラーは自決。
独裁国家のなれの果てを垣間見た感じがした。
きっと北朝鮮でも、金正日暗殺計画、計画未遂、結果関係者の処刑は数知れず
行なわれていることだろうと思いながら観た。
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