沖縄の旅(11:思わぬ出会い)
一周しようと、朝11時ころ出かけた。
先ず、最初の目的地は美ら海水族館の
先の備瀬のふく木並木。
ふく木は熱帯の木で、原産はフィリピン。
いかにも沖縄を感じさせる風情の小さな
村落の中、自然な雰囲気の並木が続く。
老人会の人たちが豊年祭りの準備をしていた。
村内の道を歩きながら海の方を見ると、
向かって歩いた。
道沿いにある長いすに座って見た海の
美しさ、周りの雰囲気、今回の旅の
ベストスポットであると夫婦で意見が
一致した。
海沿いをぶらぶら歩いていると、
自分で作った小さな小屋で寝転んでいたおじさんに出会い、声をかけいろいろ話した。
平日は海洋公園で働いていて、休みの日は仲間と漁に出るか、ここで一日中ごろごろ
しているとのこと。
『すばらしい海ですね』と言ったら、『生まれたときからずっと見ている景色だから何とも
思わない。昔はもっときれいだった』
近くでおしゃべりしていたおばあたちもみんな陽気だった。
このあと思わぬ出会いがあった。
何が釣れているのだろうかと思い、
見に行った。
『ちょうどこれから釣りに出ようと思って
いるので、もしよかったら一緒に
行きませんか』と誘われた。
好奇心旺盛な夫婦は『ぜひ連れて行って
下さい』と即答し、乗せてもらった。
思いもしなかった展開に夫婦で感激。
船は10分くらい沖に出たところで錨を下ろした。
正面に伊江島、左に瀬底島が見えた。
途中、船長のOさんからいろいろ話を聞いた。
勤めていた仕事を辞め、生まれた地元の備瀬に戻り3年くらい前にこの船を買って
釣り船を始めたこと、備瀬に民宿を建てていること、備瀬の海のすばらしさ・・・
場所を移ったら釣れはじめた。一度に2匹上がったことも何度かあった。
入れたらすぐ引くの繰り返しが続いたが、エサのサンマの切り身がもろく、何度も
カワハギにエサを取られた。
釣れた魚は、カワハギ、金目ダイの仲間、メバル、ベラ、オジサン(と呼ぶ魚)・・・
岸に戻る途中、Oさんはお客さんをシュノーケルに連れていくポイントに案内して
下さった。
きれいなサンゴ礁の海、泳いでいる色鮮やかな魚たちに、しばしうっとり。
結局、Oさんには3時間近く付き合っていただいた。
朝、本部半島を一周する予定で出かけたが最初に寄った備瀬で予期しなかった
ハプニングがあり、半島巡りは諦め、翌日に回しホテルに戻った。
Oさんは早速その日ホームページ”備瀬の海”のブログで我々のことを紹介して
下さっていた。
夫婦で備瀬が好きになり、こういうところに住みたいなぁと話しながら帰った。
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