映画「最高の人生の見つけ方」
新聞の紹介を読んで、ぜひ観たいと思っていた映画であった。
紹介のキャッチフレーズは、『大金持ちの実業家と実直な自動車整備工・・・ 病室が
同じふたりのたったひとつの共通点は・・・ 余命6ヶ月』
主役のふたりがアカデミー賞俳優であることにも惹かれた。
原題は”The BUCKET LIST”。
棺桶に入る前にしておきたい”夢”を書いたリストとの意。
そのまま日本語にするわけにはいかなくて、きっと色々候補タイトルを考えた結果、
「最高の人生の見つけ方」にしたのだろう。
内容については、新聞の紹介を一部借用。
主人公のエドワードは大成功した実業家。もうひとりの主人公カーターは学究に
なりたかったが、生活のために自動車整備の仕事について長い。
エドワードは行儀の悪い俗物で、カーターは物静かな教養人。
まったく違う人生を歩んできたふたりが、癌に侵されて同じ病室に入る。
カーターの枕もとにはいつも妻のバージニアがいるが、エドワードの枕もとには
世界最高のコーヒーをいれる器具と、忠実な秘書のみ。
あるとき、エドワードはカーターの書いたメモを見る。それがBUCKET LIST。
「荘厳な景色を見る」などといったカーターの夢に、エドワードは「世界一の美女と
キスする」などと書き加え、早速、スカイダイビングに挑戦する。
エドワード主導による夢の実行が次々に実現する過程で、ふたりの人生観が
くっきり見えるあたりが、このドラマのポイント。
観客は、ふたりを見比べつつ、己が人生を振り返ることになる。
新聞の締めくくりは、『これは何よりもシニア世代にお薦めしたい一遍だ』
着想がいかにもアメリカ人らしい、楽しめる映画だった。
たしかに、新聞の評どおり、いろんなことを感じながら観た映画でもあった。
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