となりのキーガン
今朝、庭に出たら、となりのキーガンが「はーい、タック」と声をかけてきた。
キーガンとの歳の差は70歳以上。
最近は庭に出してもらっているビニールのプールで遊んでいる。
近くの薬局が隣の家のオーナー。
一度も住んだことはなく、20年以上、横須賀の米軍基地に住むアメリカ人家族に貸している。
住人が出ていけばアメリカのベース出入りの不動産屋が次の住人を探し、住む家族が途切れる
ことがないという、オーナーにとってはオイシイ商売。
住人は横須賀に赴任し住みはじめ、2年位でアメリカ、ほとんどがサンディエゴに帰任する。
となりに数年住んで、帰って行った家族はこれまでに6~7家族いる。
それぞれの家族に思い出がある。
中でも記憶に残るのは、名前が思い出せないが30歳代の女性。
5歳くらいの男の子がいるシングルマザーだった。
彼女が一度「ボスの家のパーティに呼ばれていて、子供を連れて行けないので
預かってくれる」と言い、夕方男の子を連れてきた。
食事をさせ、泣くこともなく、我が家で遊び、そのうち寝てしまった。
母親が帰ってきたのは12時近かった。
抱きかかえて「Thank you」と言い、連れて帰った。
こんな単身女性もいた。
夜、ピンポンと鳴らしてきて「来て、来て!」何かと思い飛んで行ったら
玄関の壁に大きなクモが。「紙ちょうだい」と言い、取ったら、落着。
他にも行き来のあった家族がいた。
斜め前の家に住んでいた家のダンナが何度か「食べて」と言い、焼きそばを
持ってきてくれたことがあった。なかなか美味しかった。
我が家がシドニーに住んでいたのは1974年から3年間。
赴任したとき子どもたちは3歳と1歳だった。
慣れない土地で英語で大変だった中、いろいろ助けて下さったのは
上の子が通っていた幼稚園のメイ先生。
幼稚園の送り迎えほか、不自由な生活をしていた我々をしっかり支えてくださった。
我が家の近所に住み横須賀ベースで働く人たちは、45年前シドニーで単身で生活した
我々家族とは雲泥の差があるものの、言葉の通じない慣れない土地での生活には
それなりに苦労があるのではと思い、隣人のよしみで何かと声をかけるようにしている。
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