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2020年3月23日 (月)

この時期になると思い出すKさんのこと

夕方底冷えがするこの時期、その場所を通ると必ずKさんのことを思い出す。

場所は我が家から歩いて5分、信号のある三差路。

7~8年前の寒い日の夕方、買い物に出かけたカミさんからケータイに電話があった。

「すぐ来て。おじいさんがバイクで転倒してるので。場所はうちの裏の海岸通りを歩いた

信号のとこ。来るとき熱いお茶をポットに入れて、アンコの入ったお饅頭がテーブルの上に

あるので、チンして一緒に持ってきて」

言われたものを持って、すぐ指定された場所へ。

信号の脇の歩道のそばの石垣にうずくまっているおじいさんがいた。

すぐ「救急車を呼びます」とおじいさんのKさんに話したら、Kさんは即「止めてください」

「息子が心配するし、病院に行けばお金がかかるから」と。

渋るKさんだったが、病院に行き治療を受けなければと説得し、救急車に電話した。

救急車が来る間、Kさんが色々話してくださった。

「家は20分くらい離れた市営住宅。買い物に行こうと思い、この先のスーパーに行く途中

バイクで転倒した。息子は山梨で働いているので、連絡したくなかった」

ボクから「バイクは我が家で預かっておきます。息子さんにはそのことを伝えておく必要が

あるので、息子さんの連絡先を教えてください」

間もなく救急車が来てKさんは運ばれて行った。

救急車の運転手に「病院はどこですか」と聞いたが「これから電話して決まるのでわかりません」

とのことだった。

家に帰ってすぐ、Kさんに教えられた息子さんの番号に電話し、ことの次第を伝え「バイクは

我が家で預かっておきますので、都合がつくときに取りに来てください」と言い、我が家の

住所を伝えた。

数日後息子さんが我が家に来てバイクを引き取り、息子さんからKさんが入院した病院名を聞いた。

その翌日、息子さんから聞いた市民病院にお見舞いに行った。

Kさんは元気になっていてホッとした。

数日後、再度病院にKさんを見舞った。

そのときご家族のことを色々話してくださった。

思い出すのは、奥さんが入水自殺で亡くなられたこと。今は市営住宅にひとりで住んでいる

ことなど。

事故直後Kさんと一緒に救急車を待っていたとき、Kさんの胸のあたりから赤ちゃんの声が聞こえる

のに気がついてKさんに「何の声ですか」と聞いたら、声を出すおもちゃを胸から出して聞かせて

下さった。

その後、半年位経ったころだったろうか、息子さんから電話があった。

「父が亡くなりました。その節は大変お世話になりました」

お墓の場所を聞いたら、市営墓地で場所はXXと教えていただき、後日お参りさせていただいた。

寒いこの時期、Kさんが倒れていた場所を通るたびにKさんのことを思い出す。

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