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2018年11月 9日 (金)

喪中挨拶状

大学時代の仲間のKくんから奥様のSさんが6月に亡くなったとの喪中挨拶状が届いた。 

Kくんと初めて会ったのは、大学の教養課程時代に姫路の寮で同宿だった、57年前。 

姫路の寮で共に1年半過ごしたあと、寮生は全員、神戸の専門課程に進んだ。 

Kくんとは神戸でも同じ下宿に住んだ。 

この下宿は男4人で2間の一軒家を借りていた。 

Kくんと奥さんのSさんは学部は違ったが姫路の教養課程時代からのお付き合い。 

神戸に移ってからもSさんが時々我々の下宿に訪ねてきていた。 

男4人のところに訪ねてくるので、Sさんは毎回遠慮しながら来て、玄関の扉を開けて 

しばらく立ったまま、声を出さなかった。 

そのうち誰かが気づき、「おい、Sさんが来てるよ」とKくんに声をかけ、Kくんが玄関に 

出ていき、ふたりで出かけて行くということが続いた。 

電話がないので、Sさんにしてみれば、Kくんに会うためにはこれしか方法がなかった。 

卒業後、ふたりがいつ結婚したのかは覚えていない。 

そのようなご夫婦の奥さんのSさんが6月に亡くなられたとの報せ。 

Sさんは長い間難病のパーキンソン病を患われていた。 

パーキンソン病は難病であるだけでなく、四六時中見守り、面倒をみる必要があり 

介護者も大変な病である。 

Kくんはずっと献身的にSさんの介護を続けてきて、看護、介護がいかに大変か 

目が離せないか、何度かKくんから話を聞いたことがある。 

年に4回やっている大学の寮の仲間の懇親会にも出席できなくなって久しい。 

喪中の挨拶状は、そのKくんからSさんの訃報を知らせるものだった。 

たまたま今日見たネットニュースで「京都大学で、iPS細胞から神経の細胞を作り、 

パーキンソン病の患者の脳に移植する臨床試験が世界で初めて行われた。 

術後の患者は手術前と同様に会話や歩行ができるなど経過良好とのこと。 

京大では7人の患者への移植を計画しており、募集を続けている」とのこと。 

ニュースを見てすぐ思った。 

「Sさんがもうちょっと頑張っていることができていたなら、iPS細胞移植の恩恵に 

与れたのではないか」と。 

Sさんのご冥福を心からお祈りするとともに、Kくんの喪中挨拶状に、心を込めた 

返事を書かせていただこうと思っている。 

あわせて、「また懇親会に出てきてよ」と書いて。

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