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2018年3月13日 (火)

キャリア官僚・ノンキャリア官僚

昨日は一日中、森友の国有地取引に関する決裁文書書き換え疑惑で大モメ。    

「国会審議の信頼と前提を根底から覆す前代未聞の異常事態。政府全体の責任は   

極めて重い」    

「国会審議の前提となる公文書を書き換えたのなら、政治の信頼はもはや回復できない」  

「一連の疑惑を解明するまで、幕切れは許さず、声を上げ続ける」    

森友学園との取引については「特例的な内容」「本件の特殊性」と財務省の暴かれた  

決裁文書には書かれている。   

国民の多くが根っこには間違いなく安倍首相の妻昭恵氏がからんでいる、とにらんでいる。 

今回の疑惑はまさに忖度の連鎖。    

官僚組織内、および官僚と政治家の忖度の所産。  

加えて、問題を起こした舞台が、省庁の中の省庁と言われるエリート集団で、組織全体が 

傲慢の固まりの感がある財務省。 

官僚組織、官僚のふるまい、ということでは身を持って経験したことがある。  

1996年から2年間、当時まだ通産省と呼ばれた現在の経産省所轄の財団法人に 

出向したことがある。    

そのとき見聞きしたことの中には、民間では考えられないようなことがいろいろあった。  

特にキャリア官僚とノンキャリア官僚について感じることが多かった。    

ネットで検索すると、    

 「キャリア官僚は東京大学ほか、難関国立大学やトップクラスの私立大学出身者が多く、 

 いわゆる霞が関で働くエリート官僚をこう呼ぶことが多い。 一方のノンキャリアは  

 国家公務員採用総合職試験以外の試験、とりわけ国家公務員採用一般職試験を受け 

 採用された人のことを指す  

違いはたったこれだけである。  

ただ、役所の中では大きな違いがあることをいろんな場面で見聞きした。    

先日自殺して大きな話題となっている近畿財務局所属の職員も、ニュースを聞きすぐ  

ノンキャリアの方だったのではと思った。 

亡くなった方は、きっと職場の不条理さを家族、仲間に打ち明けることなく、自分だけの 

心中におさめ、自らの命を絶たれたのではないかと推察する。  

当時ボクが関わり合っていた通産省の担当課では、もう20年以上前のことなので、 

記憶が一部不確かなところもあるが、課長がいて課長補佐がいて(ふたりともキャリア) 

課長代理がいて、という組織だった。   

課長の力は強力だった。課員は課長・課長補佐の思いを汲み取り、推し量り   

(まさに忖度し)仕事を進めるという風土と雰囲気であった。    

課長代理と呼ばれる職責もあったが、こちらはノンキャリアの人のポジションだった。   

民間でももちろん同じような風土と雰囲気はあるものの、キャリア・ノンキャリアに   

相当する格差は一般的にはない。    

毎週月曜日朝の定例であったと記憶するが、通産省内全部署のキャリアだけが集まる  

法令審査会と呼ぶ会議があった。    

部門の大きな方針はすべてこの会議で決められると聞いていた。  

課長は概ね30歳後半。同じポジションに長くても1年くらい。そのあとは、ボクが出入り  

していた課では、多くが全国の税務署の所長になっていったと記憶している。   

こんなこともあった。    

課長が北海道通産局に出張することになり、当時ボクが担当していたテーマについて  

通産局で話したいので同行するようにと課長代理から話があった。   

出張に行く前、学歴、経歴、職歴を書くように言われた。    

何のためにと思いはしたが、書いた紙を提出した。    

あとでわかった。    

課長も通産省入省年、省内の履歴などを下の人が書いて、ボクが書いた紙と一緒に 

面談する北海道通産局の課長だったか部長だったかに事前に送っていた。    

法令審査会やこのような慣習となったやりとりを通し、通産省内のキャリア官僚の絆は  

強くなっていくんだと思った。   

もちろん厳しい人物評価はあるものの、1回の国家公務員総合職試験に合格すれば  

まさに特例的な扱いを将来ずっと受け続ける制度に対し、当時大いに疑問を感じた。  

森友問題とはまったく外れたが短い期間に垣間見た官僚の世界のごく一端を紹介した。  

森友問題は野党が一層頑張り、疑惑が白日の下に明らかになることを心から願う。

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