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2017年1月28日 (土)

感激した出会い

先日夕方外出の帰路、電車に乗るためホームに向かった。 

長くはないが待ち行列ができていて、そのひとつの列の先頭に白杖を持った40歳過ぎ 

くらいの目の不自由な男性が並んでいた。 

誰もサポートする人がいないようだったので、最近目の不自由な方のホームでの事故が 

続いたため、後にいた人に断わり、補佐させてもらうことにし、白杖を持った方にその旨 

声をかけた。 

この方の自宅はボクの帰り道と同じで、途中同じ方向の電車への乗り換えが必要だった。 

「お仕事の帰りですか?」と尋ねたら、そうですとの返事。 

それをきっかけに、車中で会話がはじまった。 

大学に勤めているとのことで、事務の関係かと思い尋ねたら、研究者とのことだった。 

学科を聞くと、物理学。 

「大学の物理学の知識はないですが、どのような分野ですか?」と尋ねたら、「超伝導って 

聞かれたことありますか?」と尋ねられ、「どのようなものかわかりませんが、言葉は知って 

います」と答えた。 

「昨年のノーベル物理学賞でアメリカの3人の学者がトポロジーをテーマに受賞しました」と。 

「覚えてません」と答えた。 

その方は「実はそのトポロジーを研究しているのです」と。 

トポロジーについて聞いても所詮は解るわけがないので、そのあとは、目が不自由な中、 

研究をしていく上でのご苦労をいろいろお聞きした。 

「開発途上国にも優秀な研究者はいますが、そのような人たちに比べれば、日本の研究者は

恵まれています。文献や資料をボランティアで点字にしてくださる人がいらっしゃいますし、

我々のような研究者だけでなく、目が不自由な中、医師や弁護士になっている人も珍しく

ありません」と、何を聞いても前向きな返事が返ってきた。 

乗り替え駅に着き、補佐させていただきながら、ボクも同じ線に乗り換えた。 

降りたホームの近くにエレベーターがあったので、「エレベーターで」と声をかけたら、 

「エレベ^ターには乗りません。この先の階段を下りて、そちらから乗ります」との返事。 

この方には決められたルーチンがあることがわかった。 

「この階段を降りたところで乗らないと、自宅の最寄り駅で降りたとき、どのように行けば 

よいかわからず、困るんです」とのこと。 

このようにも言われていた。 

「研究は点字にしていただいた本を読めばいいのですが、大変なのは通勤、特に途中駅での 

乗り換えです。週に2~3度大学に行っていますが、通勤には片道2時間かかります。 

大学の最寄り駅からはバスに乗ります。自宅の最寄り駅から家までは歩けば15分で 

帰れますが、途中自信がないためバスに乗っています」 

別れるとき思わず「スゴイ方にお会いできてよかったです。またお会いする機会があったら 

ぜひお声をかけさせていただきます」と言い、握手をして別れた。 

前向きに自分の目標に向かってポジティブに生きている方にお会いできてホントに良かった。

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