映画、こんなの初めて
火曜日、横浜にある名画座「ジャック&ベティ」に観たかった映画を観に行った。
最近、横須賀のシネマックスでは、興行的な理由なのか、観たいと思う映画がほとんど
上映されない。ジャック&ベティまで行けば、ほぼ必ず観える。
前回行ったときもらった4月の上映スケジュールをみると、何と火曜日には、ジャックとベティ
2館で観たい映画を10~15分の待ち時間で3本観ることができることを発見。
今まで一日に映画は2本観たことは2度あるが、もちろん一日3本は初めて。
8時半に家を出て、京浜急行線の黄金町で下車、コンビニで弁当を買って、映画館までは
歩いて5分。
チケットを買うため、既に列ができていた。多くは1本千円で観ることができるシニア客。
3作品まとめてチケットを買った。
行列を見ていたら、2館それぞれ終わったら、次の上映作品のお客が即入場待ちの列をつくる。
観た順に3本の映画を紹介。
「アイヒマン・ショー」 イギリス映画
予想通り、大変面白い映画だった。
作品のキャッチコピーは『1961年、テレビを前に世界が震撼したナチス戦犯アイヒマンを裁く
《世紀の裁判》放送の裏側に迫る。世界がホロコーストを理解するための出発点となった
世界初となる貴重なTVイベントの実現のために奔走した制作チームの情熱と葛藤、信念の物語。
これまで一度も語られることのなかった衝撃の実話』
世界37カ国でTV放映され、ドイツでは8割の人たちがこの放映を観たといわれている。
ユダヤ人絶滅計画(ホロコースト)を推進した責任者だったアドルフ・アイヒマンが15年に
わたる逃亡生活の果て、アルゼンチンで身柄を拘束されたことは、大学生だったとき
ニュースで知り、覚えている。
以下、ネットから拝借した寸評。
アイヒマンが悔恨の情を垣間見せることなく淡々と罪状を否定する様子が映し出され、112人に
及ぶ証人が生々しくホロコーストの体験を語った。この世のものとは思えない残酷な実録映像が
証拠として法廷で流された。
世界を揺るがせたアイヒマン裁判のTV放映は、まさにその後世界が知ることになるホロコーストの
真実が、映像として明るみに出た最初の瞬間だった。
2つ目の作品は「さざなみ」 イギリス映画 原題:45Years
たしかに原題通り日本語タイトルをそのまま「45年」にしては、お客は惹かれないだろう。
「さざなみ」、うまく言い当てている作品。
結婚45年目を迎えた夫婦の物語。
そのためか、お客はひとりで観にきているシニアの女性が少なくなかった。
作品のキャッチコピーは「年を重ねてもなお、愛の亀裂に足をすくわれ、行き場を失う男と女-」
以下、ネットから借用した作品紹介。
『夫は過去の想いに酔いしれ、妻の心は感情の揺さぶりにより、さいなまれていく_。
やがて大きくなった波は、防波堤を超えてしまうのだった・・・。
土曜日に結婚45周年の記念パーティーを控えるジェフとケイト。しかし月曜日にある手紙が
届いたことで、彼らの土曜日までの6日間は、45年の関係を大きく揺るがしていく。
山岳事故で死んでしまったかつての夫の恋人の揺るぎない存在が、突如として夫婦の関係に
入りこんできたとき、夫は過去の恋愛の記憶を日毎に蘇生させ、妻は存在しない女への
嫉妬心を夜毎重ねていく。それはやがて夫へのぬぐいきれない不信感へと肥大していくの
だった・・・
夫婦が重ねた45年とはいったい何だったのか?長い年月は互いの不信や嫉妬の感情を
乗り越えることはできないのか?』
3つ目の作品は「ディーパンの闘い」 フランス映画
カンヌ国際映画祭パルムドール《最高賞》受賞作品。
パリ郊外、スリランカの戦禍から家族を装って逃れてきたディーパンと女と少女。
作品のキャッチコピーは『全てを奪われた男は、新しい家族のため、愛のため、光を求めて、
闘いを挑む』
以下、ネットから借用したネタバレしない範囲のストーリー紹介。
『主人公は、内戦下のスリランカを逃れ、フランスに入国するため、赤の他人の女と少女とともに
“家族”を装う元兵士ディーパン。辛うじて難民審査を通り抜けた3人は、パリ郊外の集合団地の
一室に腰を落ち着け、ディーパンは団地の管理人の職を手にする。
日の差すうちは外で家族を装い、ひとつ屋根の下では他人に戻る日々。
彼らがささやかな幸せに手を伸ばした矢先、新たな暴力が襲いかかる。
戦いを捨てたディーパンだったが、愛のため、家族のために闘いの階段を昇ってゆく──』
一日に3本の映画を観るなんて、時間に余裕のあるリタイアした者の特権。
「ジャック&ベティ」通い、クセになりそう。
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