やっと静かになった
今日は統一地方選挙の後半戦、市区町村選挙の投票日。
昨日まで1週間、大きな声で街中を走りまわっていた選挙カーが通ることなく、静かな
さわやかな、ホッとする朝が迎えられた。
選挙カーから発せられる声は、ただただ候補者の名前の連呼だけ。
誰もがうんざりする。誰もが連呼している候補者の名前なんて雑音で頭に入らない。
期日前投票で、既に意中の人に投票したボクにしてみると、候補者の名前の連呼は
まさに騒音以外何ものでもない。
病人のいるお宅、赤ちゃんのいるお宅、高齢者のお宅には、もちろん大迷惑である。
当地横須賀の人口は40万人。
議員定数41に対し、候補者数54名。有権者数は34万人。
議員定数を有権者数1万人に対し1人に近づけようと、定数を削減し、37にしようとの
提案を4議員がしたものの認められず、今回の選挙では残念ながら、議員定数は
41のまま変わらず。
立候補者54人のうち、数えてみると新人がなんと22人もいる。
身分が最低4年間は保障されるオイシイ仕事と飛びつく候補者は少なくないことだろう。
横須賀では市議を1期4年間やれば5千万円強の収入があるとのこと。
内訳は、報酬約4,300万円に政務活動費570万円や委員会視察費数十万円。
これらすべて市民の税金でまかなわれている。
どこの市議も若干の違いはあれ、同程度の収入があることだろう。
そんな中、市民は白けており、今夜の開票結果でまたまた投票率の低さが指摘される
ことであろう。
そこで思う。特に誰にとっても最も身近な選挙である市区町村選挙の活性化について。
先ず、4年間議員を務めた現職議員に対しては、選挙管理委員会主導のもとで、
各自の公約とともに全員に以下を出させ、”議員の通信簿”として広報し、全戸に配布する。
① 4年間に行った議会での質問・提案の回数と内容、ならびにその成果
② これから4年間で行う予定の質問・提案について
③ 政務活動費の使途内訳
新人候補者については、②の提出を義務付ける。
ボクは時々市議会の定例会本会議(たしか年4回開催)で応援する議員が質問に立つ
議会を中心に傍聴する。
質問する議員が毎回限られていることがずっと気になっている。
質問しない議員は、自分がやってきたこと、やっていること、やろうとしていること、やるに
あたっての障害、問題などをアピールしたいと思わないのであろうか、と毎回思う。
最近、地方議会の低調ぶり、議員が何をやっているのかよくわからないが多額の報酬を
得ている等の報道を目にする機会が増えた。
議員に刺激を与え、信賞必罰を課さない限り、地方議会はぬるま湯のままである。
有権者が無関心であることが、彼らを増長させる根っこの問題である。
議員は今夜の結果で当選が決まれば、またまた4年間安泰に過ごせる。
地方議会の制度・仕組みを変え、地元住民のために汗を流す議員をひとりでも多く
出していかない限り、困窮の中、苦しい辛い日々を過ごしているたくさんの人たちに
本当の意味での灯は当たらない。
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