映画「春との旅」
横須賀では上映されてなく、どうして観たくて横浜まで観に行った。(gooポイント83)
予想通り、とても感動的な作品であった。後半涙を抑えきれなかった。
ストーリーのはじまりは、
『19歳の孫娘・春と北海道の漁村・増毛で暮らす74歳の忠男。かつて漁師だった
忠男は、妻と春の母である一人娘にも先立たれ、兄弟たちとも疎遠になっていた。
しかし、春が勤めていた小学校が廃校になり、春は都会へ出たいと言う。そこで、
忠男は兄弟たちの家に居候するために、春とともに兄弟たちの家を訪ねて行く
ことにする。最初に訪れた長兄・重男は、忠男の申し出を拒んだ。実は、重男は
老人ホームへの入居が決まっていた…』
高齢社会となる日本がこれから体験するであろう多くの問題が静かに描き出されて
いる。家族を見つめ、通い合う心とすれ違う心が丁寧に描かれた作品。
主役の忠男を演じる仲代達矢は、脚本を読み『(これまでの150本の出演作のうち)
この脚本の出来栄えは5本の指に入る』と惚れこみ、出演を決めたそうだ。
孫の人生を思いやりながらも、誰かに世話をされないと生きていけない老人の葛藤を
凄まじい迫力で演じている。
孫娘・春を演じた徳永えりも、独特の存在感を感じさせ、とても好演だった。
監督は小林政広。監督自ら、原作・脚本まで手掛けた意欲作とのこと。
監督の言葉が新聞に紹介されていた。
『人同士が互いに理解しあうのが難しい世の中で、わがまま、自分勝手でも、人と
かかわり続けたいと願う古臭い人間を描きたかった』
小林政広監督、しっかり名前を覚えておいて、これからの作品に注目したい。
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