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2010年5月 5日 (水)

垣間見た独居高齢者の実態

昨日夕方、カミサンが買い物から帰ってきて、『おせっかいかもしれないけど、ちょっと

一緒に行ってくれない。買い物に行く時も帰る時も会ったんだけど、年配のおじさんが

バイクで転倒して歩けないでいるので、病院に行くか、自宅に連れて行ってあげたいん

だけど』

こういう話を聞くと黙っていられない。すぐふたりでうちから歩いて5分くらいのところの

現場に行くと、おじさんは右足と腰が痛くて動けなく、うずくまっていた。

おじさんの家は車で30分近くかかりそうな団地。

いろいろ話してくれた。74歳で3年前に奥さんを亡くし、ひとりで生活している。

子どもが訪ねてきたとき、家でゴキブリを見つけてからは寄りつかなくなったとのこと。

病院に連れて行ってあげようと思い、車を取りに帰った。現場に戻ってきてカミサンと

ふたりで両肩をかかえたものの、動かすと腰と足が激しく痛むようで、右足がまったく

前に出ない。大腿部の骨折でないかと思った。

これではとても車に乗れないし、病院にも連れて行けない。今夜エレベーターのない

団地の4階へは、最初ふたりで支えながら上がろうと思っていたが、とても出来そうに

ない。これはもう救急車を呼ぶ以外ないと思った。

最初は見ず知らずの他人に迷惑はかけたくないと思ったようで、『もう少しすれば

良くなる』と言って頑張っていたけれど、次第に自分の状態を認識し、諦めて観念し、

救急車を呼んで病院に行くことに合意してくれた。

すぐ119に電話し、救急車は10分くらいで来た。

救急隊員が手配した病院はかなり遠い市立病院で、救急隊員の方から『この先は

病院に任せた方がいい』と言われ、バイクは我が家で預かり、後日責任を持って

届けるからと話し、後ろ髪を引かれる思いで、おじさんの乗った救急車を見送った。

別れ際、『おじさん、お金はある?健康保険証は?』と聞いたら、『あるある』との

ことで安心。ひとり身なので、緊急時必要なものを常時持ち歩いているのだろう。

おしゃべり犬のぬいぐるみを服の胸のところにはさんでいて、ぬいぐるみはずっと

しゃべっていた。奥さんがいなくなったあと、ひとりで寂しく、このぬいぐるみを買った

のだろう。とても不憫に思えた。

とにかく救急車で病院に運んでもらえたので夫婦でホットした。

救急隊員の方から『救急車は病院までは行きますが、たとえ動けなくても自宅までは

送れませんので』と言われた。当然のことだ。

歩けないので団地の4階にひとりで帰れないことは明々白々なので、診断した医師は

家に帰すことはないだろう。しばらく入院になるのではと思いながら家に帰った。

今朝病院に電話した。家族でないのでほとんど何も教えてもらえなかったが、昨夜

救急病棟に入院したことは確認でき、ホッとした。

明日にでもお見舞いに行ってこよう。それに退院したらバイクを返しに行かないと。

ひとりで生活しているお年寄りの実態を垣間見た感じだった。

自分たちだって先々どうなるかわからないし、同じような状況になるかもしれない、

と夫婦で話した。

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