犯罪被害者週間全国大会2009
「犯罪被害者団体ネットワーク(通称:ハートバンド)」の事務局メンバーとして、活動の
お手伝いをしていることは何度かブログに書いた。
国の定める「犯罪被害者週間」(25日~12月1日)に合わせ、全国19の自助団体が
集まり、ハートバンドが主催し、土~日曜日晴海グランドホテルで全国大会を行った。
全国大会の模様は報道各社が新聞、テレビで取り上げた。
↓は今朝の朝日新聞記事。
http://www.asahi.com/national/update/1128/TKY200911280266.html
当大会は今年で7回目。ボクが事務局のお手伝いをはじめたのは今年の1月から。
土曜日の参加者は158名。椅子が足りなくなり、途中何度も追加を入れた。
冒頭、鳩山総理と福島みずほ大臣から届いたメッセージが紹介された。
裏話をすれば、総理のメッセージは、もともと担当者が書いた原稿であったが、鳩山
さんが、自ら全面書き直して、作成されたとのこと。
土曜日のプログラムは2部構成。第1部は「新しい司法制度について」
1年前にスタートした刑事裁判に被害者が参加することについての意義や課題を
話し合った。
発表者のひとりは、昨年2月熊谷市の飲酒運転事故で両親を亡くし、弟妹も重傷を
負わされ、9人が死傷した事件の遺族で、以前から知り合いの小沢さんご夫妻
(上写真右)。
実はたまたま、前日の27日に当事故の加害者の控訴審判決があり、東京高裁に
傍聴に行った。被告・原告双方の控訴は棄却され、言い渡された刑は懲役16年。
第一審の判決は求刑20年に対し懲役16年。検察は「量刑不当」(刑が軽すぎる)
という理由で控訴し、被告人は、「刑が重すぎる、危険運転には当たらない」として
双方控訴していた。
昨日の控訴審判決は、どちらの控訴も棄却し、第一審の判決を支持する内容だった。
第2部は「被害者からのメッセージ」で3名の方々から発表があった。
路上で突然暴漢に襲われご主人を亡くした強盗致死被害者遺族、飲酒ひき逃げ犯に
息子さんを殺された被害者遺族、息子さんを亡くした未解決事件被害者遺族。
初日のプログラムが終わり、18時から懇親会。ホテルのため家に帰る必要のない
気楽さから、2次会は延々と続き、終わって部屋に戻ったのは夜中の2時半だった。
今日は午前中4つの分科会。ボクは4つの分科会のひとつ、「語りの部屋」の
コーディネーター役。
8人の遺族が参加し、思いの丈を話した。8人中、6遺族は殺人または暴行死により
愛する家族を喪った人たち。
大変重い雰囲気の中、9時半から12時まで、皆さんそれぞれ思いを語られた。
押しつぶされるような気持ちで皆さんのお話を聞いた。
終わったあと片づけをすませ、みんなで近くの月島にもんじゃ焼きを食べに行った。
もんじゃをつつきながら、ここでもワイワイ。一緒に行った4人の女性のうち、ひとりは
宮崎に、もうひとりは豊田市にそれぞれ帰って行った。
心身ともにヘビーな2日間だった。
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