土曜日に熱海のマンションの理事会があるため、水曜日の夜熱海に来た。
木曜日午前、3月定例議会で応援している民主党・市民クラブが質問するということを
聞いたため、マンションの理事会に先立って熱海に来た。
これまでにも5度くらい熱海の市議会定例会は傍聴したことがある。
市議会を傍聴するなんて、現役時代は考えもしなかったことである。
3月定例会の初日は2日でこの日、齊藤市長の平成21年度施政方針表明がある
ことは知っていたが、他に予定があったため傍聴できなかった。
以前にも書いたが、不在の間の熱海新聞をマンションの管理人にお願いし、取り置き
してもらっている。3日の新聞に市長の施政方針が掲載されていた。その要旨は、
『厳しい財政状況の中、観光立市熱海にとって将来の発展の基礎となる施策をしっかり
と芽吹かせる』。重点課題として『①緊急経済対策事業の展開、②行財政改革への
取り組み、③熱海発展の芽を育てる』の三つが挙げられていた。
新聞を読んで腹立たしく感じたことがあった。
市長が、縦割り組織の中の総合調整、民間のスピード感で対応、都市間競争の厳しい
観光振興、人口減と税収、高齢化対策などを推進していくため、「総合政策推進室」を
新設し、市長の特命事項を担当するため、民間人ふたりを参与として置こうとした。
この案に対し、参与の人件費を疑問視する声が上がり、結局予算化にこぎつけられ
なかったとのことである。役所の人間とは違った視点でものがみえる民間人を役所が
雇い入れることは、大阪府はじめあちこちの役所で今や常識になっている。そのために
必要なわずかな費用に目くじらを立てる見識に大いに疑問を感じる。
市長の施政方針表明を受けて、木曜日は民主党・市民クラブの4名の議員が質問に
立った。
9時半からはじまった質疑の傍聴者はざっと数えて35名。傍聴者席はほぼ満席。
トップバッターはエースの橋本一実議員。
「市長施政方針と平成21年度予算に関して」、「熱海市教育振興審議会条例に
ついて」、「防災対策について」、「議員報酬の8%減額提案」など、今回も幅広い
テーマに対し、提案ならびに市当局に質した。
毎回感じることであるが、市当局の返答は作文の読み上げで、パンチの効いた共感を
覚える回答は少ない。あらかじめ質問を提出することが議会運営ルールで決められて
いるのかもしれないが、事前提出しない質問も一部認め市当局とガチンコのやりとりが
あれば、もっとエキサイティングで議会の活性化にもつながると毎回思う。
2番目に質問に立った金森和道議員から提案のあった「熱海映画祭」、もしこれが実現
すれば観光活性化に間違いなく貢献しそうだ。夕張、湯布院などに続き「熱海映画祭」
なかなか魅力的な話である。
最後に質問に立ったのは市民クラブの山田治雄議員。山田さんの議員歴は大変長く、
33年。お歳は80歳。全く年齢を感じさせない。お元気であるばかりでなく、見識の
深さ・幅、特に弱者への目配りには驚くばかり。地方議員の範たる方である。
この日も幅広い視野から鋭く質問された。
20分の休憩をはさみ、9時半から始まった質疑が終わったのは12時40分。
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