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2009年2月25日 (水)

刑事裁判傍聴

去年11月、前橋裁判所に交通事故加害者の刑事裁判の傍聴に行った。

事故の遺族の知り合いの方に支援を頼まれたのがきっかけだった。

横断歩道を歩いていた高校2年生のお嬢さんを暴走車がはねて殺した事故であった。

被告は26歳の車関係の会社に勤めるサラリーマン。

警察の初動捜査が杜撰で、加えて最初に担当した検事が遺族の気持ちに思いを

馳せない検事で、不起訴処分になる可能性すらあった事案だった。

ただ、11月の公判を担当した検事は若くて正義感を持ち合わせた検事で、また

担当の裁判官も遺族の思いを汲んでくれそうな裁判官であった。

最愛の娘さんを突然亡くしたお母さんの意見陳述は涙なしには聞けなかった。

検察官が懲役1年8ヶ月を求刑し結審した。

2週間後に行われた判決公判は他の予定と重なり傍聴できなかった。公判当日の夜

お母さんから『禁固1年6ヶ月の実刑判決が出ました』との報告メールをいただいた。

その後、被告の男は量刑を不服とし控訴した。

昨日、第1回控訴審が東京高裁で行われた。

昨日の公判では、被告の本人尋問が予定されていた。

ところが、常識的には考えられないことであるが、被告本人は出廷しなかった。

被告弁護人は出廷しなかった理由の説明に口ごもり、結局、裁判官も理由を知らされ

ないまま閉廷した。

これまでたくさんの交通事故裁判を傍聴してきたが、こんなことは初めて。

遺族の弁護士も『こんなケースは初めてだ』と話していた。

群馬から遠路かけつけた亡くなったお嬢さんのご両親、それに高校生のお友達、

みんな肩透かしをくい、出廷しなかった理由もわからず、怒り心頭。

控訴したのは被告で、辛く悲しいのは遺族なのに、とやり切れない気持ちでいっぱい。

もちろん出廷しなかったことで、当然裁判官の心証は悪くなったことであろう。

許せないとの憤りを感じながら、法廷をあとにした。

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