「篤姫」が終わった
NHK大河ドラマ「篤姫」が終わった。
1年間楽しめた。年間通して大河ドラマを観たのはいつ以来だろう。
平均視聴率は5月ころから25%前後に上がり、11月末には29.2%を記録した
そうである。
最初は大丈夫だろうかと思った篤姫役の宮崎あおい、回を追うごとにはまり役に
なってきた。
連れ合いとなる徳川家定との夫婦愛、幼なじみ小松帯刀との淡い想い、それに
凛とした篤姫の所作、これらが多くの女性に支持され、結果視聴率を上げたようだ。
カミサンは観はじめて間もなく、宮尾登美子原作の「天璋院篤姫」を買ってきて読み
はじめた。原作とドラマはだいぶ違うと言いながら読んでいた。
原作に忠実にドラマが作られていたとしたら、これだけ人気が出たかどうかわからない。
人気が出たのは「篤姫」の脚本家である田渕久美子さん(49)の功績が大きかった
ことは間違いない。
田渕さんについては朝日新聞がTVダイアリーという囲み記事で4回にわたりドラマが
書かれた裏話を連載していた。その一部を紹介。
『篤姫全50話のドラマをお受けしてから3年という時が流れました。その間に私の
身の上にもさまざまな変化がありました。まず、この間に再婚し、2人の子どもとの
3人の暮らしから、夫のいる新しい家族をつくることができました。しかし、ドラマの
書きが半分を過ぎたころでしょうか。夫を病が襲いました。末期のガンでした。
苦しい中、それでも仕事を続ける夫に逆に励まされながら、私も「篤姫」を書き続け
ました。そしてついに最終話を書き終えたその2ヶ月後、夫は帰らぬ人となりました。
「篤姫」はそんな中で生まれた作品です。私が「愛」に、登場人物たちの「生きざま」
に、そして「家族」にこだわった、その作品が、多くの方たちに愛されたこと、それは
なによりの救いです』
今後の田渕久美子さんの活躍に期待したい。
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脚本家である田渕久美子さんの件は初めて
知りました。
僕も毎週レコーダーに録画して、欠かさず見てましたが、篤姫のストーリーに徳川家は「家族」という部分が強調されていた理由がわかった気がします。
12月26日から3夜連続で「総集編」を放映するそうです。
今から楽しみです。
投稿: いしかわ | 2008年12月16日 (火) 01時21分
「徳川家は家族」というせりふが何度も出てきました。
ボクもそれほど気にすることなく聞いていましたが
田渕さんの想いが込められていたんですね。
このような脚本を書かせてくれるNHKも捨てたもんじゃない
という気がします。
投稿: タック | 2008年12月16日 (火) 09時06分