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2008年11月10日 (月)

刑事裁判傍聴

家から車で10分くらいのところに横浜地方裁判所横須賀支部がある。

先日裁判所の近くを通ったとき時間があったので、久しぶりに裁判所に寄ってみた。

”本日の開廷予定”が掲示してあり、たまたま5分後の11時から刑事裁判がある

ということで傍聴するにした。

裁判はいつでも誰でも傍聴できる。

交通事故関連の裁判はこれまでにおそらく50回くらい傍聴した。

この日の裁判は11時から12時までの予定で、窃盗事件の初公判だった。

小さな法廷で傍聴席10席くらいと傍聴席のうしろに椅子席があった。

傍聴席の端っこに座ったらすぐに裁判官が入廷し、同時に手錠と腰ひもをかけられた

被告がふたりの刑務官に連れられて入ってきた。

被告は丸坊主で20歳後半と思われる男。

裁判官の人定質問のあと、検察官が起訴状を読み上げた。

横須賀在住の被告はパチンコ屋で他人のスロットマシーンからメダルを盗んだ罪で

窃盗罪に問われているということがわかった。金額にして1万2千円足らず。

ただ、数年前にも窃盗罪で同じ横須賀裁判所で裁かれ、執行猶予付きの懲役刑を

受け、執行猶予が解けたあと1年以内にまた同じ窃盗罪で捕まった。

前の窃盗事件はコンビニでタバコを盗んだ罪とのこと。

検察官は起訴状の中で、再び同様の罪を犯したことを重視し、今回はしっかり処罰

しないとまた再犯の可能性があると述べ、実刑に処すべきであると結んだ。

検察官のあと弁護人が陳述した。

弁護人は再犯ではあるものの被告の改心と立ち直りの可能性を強調し、寛大な処分

求め、法廷に呼んだふたりの証人を紹介した。

ひとりは被告の母親、もうひとりは以前被告が勤めていた工務店の専務。

母親は息子が捕まり勾留された直後、住んでいる北海道から出てきて、面会できる

日は必ず留置所に面会に行き、犯した罪に向きあい反省と改心をするよう、息子に

強く諭していること、また今後親として息子を責任を持ってみていくことを陳述した。

工務店の専務は、たとえ実刑処分が出て刑に服したとしても出所後は再度雇い入れ

責任を持って面倒をみていくと述べた。

そのあと、検察官が論告求刑で1年の懲役刑を求めた。

弁護人はあらためて寛大な処分を求めた。

最後に裁判官が時間をかけて被告を諭したあと結審し、判決日を決め審理は終了

した。たまたま傍聴した裁判であったが、いろんなことを感じた。

先ず感じたのは、大変な時間と税金を使い重罪を犯したわけでないひとりの被告を

立ち直らせるため、何故ここまでやらなければならないかということ。

被告は既に51日間留置されており、実刑が決まればその何倍かの長い時間服役

することになる。逮捕後何度か公判が行われ、裁判官・検察官の時間と税金を使う

ことに対し、大いに不合理さを感じた。

社会には同じ税金を使いもっともっと救われなければならない、真面目に生きている

人たちがたくさんいるというのに。

窃盗した金額の多寡だけで言えば軽微な事件の被告に対し1年の実刑が求刑された

ことに対し、何度も傍聴した悪質な交通事故加害者の裁判で納得がゆかない判決が

出されたことを考えると、処罰を決める尺度は一体どうなっているのかと考えざるを

得ない。

来年5月からいよいよ裁判員制度がスタートする。それに伴い、一般の人には縁の

なかった刑事裁判がぐっと身近なものになってくる。

先日の新聞に出ていた。

神奈川県内で裁判員裁判が行われるのは、横浜地裁と小田原支部の2ヶ所だけ。

横浜地裁管内では、抽選により約390人に1人が裁判員候補に選ばれるとのこと。

選ばれて一生に一度、ぜひ裁判員やってみたい。

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