ニュージーランドの旅(20:ワタロア)
9日目の宿、ワタロアのB&Bには夕方着いた。
家の外でステラマリスが待っていてくれ、ダンナのブルースともども温かく
迎えてくれた。
会うなり、『日本人はあなたたちがはじめて!たぶん最後だと思う』
庭に植えられたバラが見事に咲いていた。
ステラマリスが『この花の香りが特にすばらしい』と言いながら、植えられたバラに
まつわる話を色々してくれた。
ベランダのテーブルでお茶を飲みながら2時間くらいいろんな話を聞いた。
夫婦は酪農家でブルースはボクより2歳年上。
乳牛を230頭飼っていて実際の世話は雇っているふたりの人たちがやっている
とのこと。農場と牛を持っていてそれを他人に貸して酪農業をやる場合、
売上げの75%がオーナーの収入になるそうである。ただ、今年の6月には
農場も牛も全部売って、完全にリタイアするとのこと。
『リタイアしたあとも家だけは残し、ここに住む。この村の人口は300人。
我々は大きな街には住みたくない。この村が大好きだ』
農場と牛はとなりに住む人に売るそうで、『となりって家がないじゃないの』と
聞いたら、『となりは10キロくらい先に住んでいる』とのことだった。
泊まったB&Bで必ず旅程と泊まった場所を聞かれた。
ワタロア(Whataroa)だけは誰にも、『それどこ?』と言われた。
左下の写真はブルースの土地。ずっと先に牛は放牧されているそうである。
かわいい猫がいた。泊まったほとんどの家で猫を飼っていた。
この夜は近くに食べに行くところは
ボンカレーとウドンどんべいを食べた。
ステラマリスがウドンとカレーに
スゴイ興味を示し、カミサンが準備を
しながら説明していた。
食事のあとも、ステラマリスがいれて
くれたお茶を飲みながら4人で
おしゃべりをした。
彼らには娘ふたりと息子ひとりがいて孫たちの話になった。
『とにかく孫は最高!』で意気投合。
家族の写真、それに孫のおじいちゃん、おばあちゃんへの作品が貼ってあった。
当たり前ではあるが万国共通の話題。
こんなものも壁にかけてあった。
翌朝、家の裏を散歩した。
ステラマリスの用意してくれた朝食をいただき、ふたりに別れを告げて
10日目の目的地、ワナカに向けて出発した。
10ヶ所泊まった中で、一番名残惜しい別れだった。
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