株主総会
今日からいよいよ各社の株主総会が本格化する。
以前のように大半の企業の株主総会が特定日に集中するのではなく、最近はばらけて
きた。今年のピークは28日だそうだ。
最近頓に株主の攻勢が強ってきていて、今年は外資系投資ファンドが配当の増額他を
緊迫感のある株主総会は大歓迎である。
さて、かつて勤めていた会社(富士通)の
株主総会が今日開催され出席した。
定年後毎年必ず出るようにしている。
場所は今年も新横浜プリンスホテル。
今朝は首都圏のJRが架線切断事故で
停まったため、総会は10分遅れで開始された。
早めに行ったので前から10列目くらいの、しかも正面の席に座れた。
出席者は2千人くらいかという感じ。その多くがシニア。OBも結構いたことだろう。
議長は社長の黒川さん。黒川さん、それに会長の秋草さんはかつてふたりともSEで
職場が一緒だった。特に海外を担当していた時期、秋草さんは15年間くらい直属の
上司であった。
冒頭、黒川社長から06年度の業績と取り組むべき課題について説明があった。
黒川社長の話は力強く迫力と説得力があった。説明には誠実な人柄がよく出ていた。
記憶に残っているポイントは、
・数年前の赤字・業績不振を克服し、07~09年の中期事業計画では、
”変わる富士通”を目指し邁進していく。
・今後の国内の伸びはせいぜい年2%。海外市場を拡大していくことが極めて重要。
現在の海外ビジネスの割合34%を09年に40%にする。
・これまでのITソリューションを一層深耕し、お客さまの事業に、より密着したビジネス
ソリューションの提供を目指す。
・有利子負債残高は社債の償還などにより大幅に減少した。純資産も増加し、財務
体質は強化された。一層好転するよう努力する。
説明が終わったあと会場から質問を受け付けた。
質問が集中したのは、①配当が不満足 ②再任される取締役について ③社外取締役
の資質 ④役員退職慰労金 ⑤買収防衛策など。
黒川社長が真摯に応対され、最終的には4つの議案いずれも賛成多数で承認された。
今年度も黒川社長のリーダシップのもと、全社挙げて業容拡充に向けて邁進し、
来年株主総会が開かれる時期には、株価も配当額も上昇していることであろうと
期待を抱かせる株主総会であった。
« 久しぶりの鎌倉 -アジサイ- | トップページ | 娘からのメール »
コメント