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2006年5月12日 (金)

裁判傍聴

昨日、近くに住む知り合いの交通事故の刑事裁判の傍聴に行った。

2年前、我が家の近所で交通事故があり、男性が亡くなった。

亡くなった男性は、結婚し1ヵ月後の新婚ホヤホヤであった。

その方の奥さんと事故後知り合った。

事故後、奥さんが事故現場に事故の目撃者探しの張り紙を張り、欠かさずお花を

手向けていることを、犬の散歩の途中知った。

事故の目撃者ではなかったが、張り紙に書かれた連絡先に電話し、カミサンと一緒に

奥さんに会った。

事故の模様、ならびに加害者がとんでもない人間であることを奥さんから聞いた。

加害者は35歳の女で、母親がやっているスナックから早朝自宅に帰っているとき

起こした事故だった。

酔っ払い・居眠り・対向車線はみ出し・スピード違反、なんと4悪が原因の事故であった。

昨日はこの加害者の初公判だった。

加害者は見るからにだらしなさそうな女であった。

最初に検察官から冒頭陳述があり、加害者本人について、事故態様について、被害者の

奥さんの心境について語られた。

事故を起こす前、夜中にスナックの客とさんざん酒を飲み、仮眠後、家で待っている

ふたりの子供の面倒をみるため、酔い気と眠気を押して車を運転し、帰宅途中

起こした事故だった。

検察官の陳述では、仮睡状態で80キロのスピードで対抗車線に飛び出し、被害者の

車に衝突。被害者はほぼ即死状態だったとのこと。

事故現場にいた人の話では、事故直後、加害者の女は酒がプンプン匂っていたそうだ。

加害者はふたりの子をかかえ離婚し、生活費を稼ぐため母親のスナックで働いていた

とのこと。

検察官から被害者の奥さんの書いた上申書が紹介された。

『事故後、加害者は1度も謝罪に来ないこと。いかにご主人を愛し、幸せであったか。

その幸せが、酔っ払いの居眠り運転の加害者により、一瞬で終わってしまったこと。

加害者に対し厳しい処罰を強く望むこと』などが読み上げられた。

検察官の冒頭陳述に対し、加害者および加害者の弁護人からは、まったく反論は

なかった。

そのあと、スナックを営む加害者の母親の証人尋問が行われた。

検察官から、『娘が車で帰ることがわかっていて、何故お客と一緒に酒を飲むことを

許したのか』、『娘は車の運転を3月から始めたそうだが、親としてどう考えるのか』、

『娘は3月に再婚し、入籍したそうだが、新婚早々の被害者を死亡させている娘の再婚を

何故認めたのか』と厳しく追求された。母親はのらりくらりと返答していた。

本来、母親の尋問のあと、加害者本人への尋問も予定されていたが、時間がずれ込んだ

ため、加害者本人への尋問は次回に持ち越された。

傍聴していて、この親にしてこの子ありと終始思った。

親子そろって、いい加減でだらしない生き方をしてきたため、このような取り返しが

つかないことを、子が起こしてしまったのだと痛切に感じた。

似たような家庭は、きっと最近そんなに珍しくないのであろう。

3年前の刑法改正で、特に悪質な運転が引き起こした事故は、業務上過失致死罪

ではなく、危険運転致死罪で裁かれることが決まった。

今回の事故は、酔っ払い・居眠り・対向車線はみ出し・スピード違反の4悪を重ねた結果

引き起こした事故である。

危険運転致死罪で裁かれてしかるべき事故だと考えるが、検察の処罰は業務上過失

致死罪である。納得できない。

次々回、被害者の奥さんの意見陳述が予定されている。

事故原因については、まったく争う余地がないため、おそらく次々回で結審し、その次の

には判決が言い渡されることであろう。

被害者の奥さんが納得できる、犯した罪に十分に見合った厳しい処分がなされることを

しっかり見届けたい。

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