ぶーふーうー展
12月7日のブログで、『生命(いのち)のメッセージ展』のこと、それを主宰されている
鈴木共子さんのことを紹介した。(※鈴木共子さんのことは、新聞・テレビが何度も取り
上げているため、実名をあげて書かせていただく)
3週間くらい前に鈴木さんから『今年も子供たちの展覧会”ぶーふーうー展”を行います。
お時間があれば、会場に来て、子供たちのエネルギーを浴びて若返って下さい』との
お手紙をいただいた。
久しぶりに鈴木さんに会って色々お話が聞けることを楽しみに、昨日午後、展覧会が
開催されている座間市民会館に行った。
鈴木さんは、2000年4月、母ひとり子ひとりの中育てられた最愛の息子零くんを
交通事故で亡くされた。
無免許・無車検の酔っ払い運転の加害者が起こした極めて悪質な事故であった。
零くんは1年浪人し、みごと早稲田大学に入学した。その直後の痛ましい事故だった。
悲しみのどん底の中、鈴木さんは立ち上がり、交通事故や犯罪により理不尽・不条理に
命を絶たれた全国の被害者に呼びかけ、2001年、『生命(いのち)のメッセージ』を
はじめられた。
活動の趣旨に賛同し、活動にともに参加する人たちの輪が全国にどんどん広がり、
『生命(いのち)のメッセージ展』は、2001年3月に第1回が開催されて以来、これまでに
全国34地区で開催された。
5月16~18日には、35回目が国会(衆議院議員会館)で開催される予定である。
昨年12月には早稲田大学で行われた。
早稲田大学で開催されたには訳があった。
零くんが亡くなったあと、鈴木さんは零くんのためにできることを何かやりたいとの思いで
零くんが頑張って入学した早稲田大学を受験することを決意された。
鈴木さんは猛勉強し、3度目の挑戦で、3年前見事に早稲田大学に合格された。
学生たちの全面的な協力のもと、親子で縁のある早稲田大学で『生命のメッセージ展』が
開催された。
鈴木共子さんはもともと造形作家である。
子供たちに造形美術を教えていて、『ぶーふーうー展』は子供たちの作品発表会である。
こういうことをやらせば子供の創造力は育つだろうなあ、と思わせる作品がたくさん展示
されていた。
体を4つのパートに分けて子供たちがダンボール紙に絵を描いて、それらをバラバラに
組み合わせる展示があった。
鈴木さんから『どれか選んでください。一緒に写真撮りましょうよ』と言われ、撮った写真が
右の写真である。
終わったあと、会場に来ていたもうひとりの知り合い女性を入れて3人で食事に行った。
いろんな話題が出た中、鈴木さんから、『来年は早稲田大学創立125周年で、その記念
事業のひとつとして、大企業数社協力のもと、”生命のメッセージ展”をテーマにした
映画つくりの話が進んでいます。シナリオができ、主人・息子・私の配役も決まり、
来年3月上映の予定で撮影が開始されました』というすばらしい話を聞いた。
『息子の事故後、絶望のどん底の日々でした。生命のメッセージ展をはじめたこと、
造形美術を子供たちに教える仕事を続けてきたこと、それに何と言っても、息子が
目指して合格した大学に入れたこと、この3つで生かされているって感じです』と、
鈴木さんは何度も話されていた。
零君を亡くされてちょうど6年。
絶望のどん底から立ち上がり、ここまで想いを遂げてこられた共子さんには、
会うたびに、人間としてのすばらしさと、すごさ、それに感動を与えてもらっている。
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