離れた家族を見守る
月曜日から金曜日、朝8時前後に3~5分間、NHKが『街で見つけたトレンド情報』という
番組をやっている。
今朝のテーマは、『離れた家族を見守る』ために役立つビジネスの紹介だった。
ふたつの事例が紹介された。
ひとつは、たしか多摩市だったと思うが、お年寄り世帯へのお弁当の宅配サービス。
お弁当の宅配サービスはまったく珍しくないが、紹介されたケースは、お宅を訪ねた折に
お弁当は必ず手で渡し、お年寄りと会話をすることを励行している。
その際、お年寄りの様子を観察し、その様子を毎日記録し、家族に伝え、もし問題を
感じたら、無料で看護師を派遣するという、一連のプロセスをお弁当宅配サービス
ビジネスに織り込んでいる。
同様のサービスを行っている事業者はきっと他にもいることであろうが、たしかに独居の
お年寄りには必要なケアである。
ふたつ目、これは結構知っている人が多い商品・サービスである。
湯沸しポットメーカが販売している、『見守りポット』。
家族から離れたところに住むお年寄り(特に独居)の安否を、湯沸しポットで知るという
サービス。
お年寄りがポットの電源を入れたり、給湯したら、その情報が遠隔地に住む人(多くの
場合は子供)の携帯かパソコンに知らされるという商品・サービスである。
遠隔地に住む子供は老親が規則正しい生活をしているかどうか、また何か異常な状態が
起きていないかどうかを、1日に2回、メールで確認できる。
月に50件以上販売されていると言っていたが、もっと普及してもおかしくない。
象印のサイトを見たら、経済産業省の『ネットKADEN2005』で準大賞を受賞したと
紹介されている。http://www.zojirushi.co.jp/corp/news/2006/0626/index.html
番組で『65歳以上のひとり暮らしのお年寄り世帯は、全国で360万世帯』と言っていた。
今後ますます増えてゆくことであろう。
もっともっと、いろいろ新しい工夫・仕組み・制度・商品・サービスが生まれてくることを
期待したい。
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