老犬チェリー
チェリーが我が家にきたのは16年前。
以来、家族はあの子に癒され、和まされてきた。
16年間ずっと家の中で、いつもみんなの輪の中にいて、冬にはベッドの中にもぐりこんで、
まさに家族の一員。
そのチェリーに異変が見つけたのは、5月。
散歩中、肛門部が腫れてただれているのを発見。
すぐ近所の獣医に連れて行く。肛門のそばにある匂いぶくろに異常があるとの診断。
以来2ヶ月以上この獣医にかかったがラチがあかず、症状は悪くなる一方。
そこで、相模原にある麻布大学動物病院を紹介してもらい連れてゆく。
結果、診断はガン。
しかも黒色メラノーマという急速に転移してゆくガンであることが判明。
すぐに、部位の切除手術をしてもらい、2週間入院。
切除はできたものの肺と尿道・便の排泄道のリンパ腺にガンが転移していることが判明。
8月初めのこと。
オシッコがまったく出なくなり、膀胱に管を入れ、その管を体外に出し、そこから採尿する
手術をしてもらう。それ以来、毎日一日数回カテーテルによる採尿を続けている。
オシメをつけて、人間と同じような介護生活がはじまる。
便の排泄道のリンパ腺へ転移したガンが災いし、排泄道を狭め、いまやウンチが出にくく
なってきた。
麻布大学の先生から「オシッコは徐々に量は減ってゆくが、採尿を続ければ大丈夫。
ただ、ウンチがまったく出なくなったら覚悟を決める必要がある」と、引導を渡された。
このところオシッコの量は一時の1/2から1/3くらいになり、散歩に連れて行ってもウンチは
ほんのわずか。好きなものをほんの少ししか食べなくなり、一日中ウトウト。
診察と点滴注射をしてもらうため、今朝近所のかかりつけの獣医に行く。
先生から「思っていた以上に元気でよかった」と言われ、いろいろ適切なアドバイスを
いただき、「まだ頑張れそう」との診断で、ちょっとホットした。
痛いのか、苦しいのか、気持ちが悪いのか・・・・症状を訴えることができず、外見から
「こうなのかなぁ」と推測することしかできず、このことが一番かわいそうで、不憫である。
いずれにしても、最期のときはもうそんなに遠くないことだろう。
チェリー、一日でも長く、我々と一緒にいて!!
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